Fg 組込みコマンドはジョブをフォアグラウンドで実行します。

構文

  • fg [ジョブ…]

説明

Fg コマンドはジョブをフォアグラウンドに移動し SIGCONT シグナルを送ります。これにより、ジョブが停止していた場合はフォアグラウンドで実行が再開されます。Fg コマンドはジョブの実行が終了するまで待機し、ジョブの終了ステータスを返します。

ジョブの実行を再開する前に fg コマンドはジョブの名前を標準出力に出力します。 非 POSIX 準拠モードではジョブの番号も出力されます。

Fg コマンドは​ジョブ制御が有効な時しか使えません。

オペランド

ジョブ

実行するジョブの​ジョブ ID

複数指定すると指定した順に一つずつジョブをフォアグラウンドで実行します。何も指定しないと現在のジョブを実行します。

POSIX 準拠モードではジョブ ID の先頭の % は省略できます。

終了ステータス

ジョブを正しく実行できた場合、fg コマンドの終了ステータスは (最後に) 実行したジョブの終了ステータスです。エラーが発生した場合は終了ステータスは非 0 です。

補足

Fg コマンドは​必須組込みコマンドです。

POSIX 準拠モードではジョブは一つまでしか指定できません。