History 組込みコマンドは​コマンド履歴を編集します。

構文

  • history [-cF] [-d 項目] [-s コマンド] [-r ファイル] [-w ファイル] [個数]

説明

History コマンドは​コマンド履歴の内容を編集・表示します。

オプションが指定してある場合、history コマンドはそのオプションに従ってコマンド履歴の内容を編集します。複数のオプションがある場合は指定した順に処理します。

オペランドで個数が与えられている場合、history コマンドはコマンド履歴の内容をその個数だけ標準出力に出力します。出力の形式は fc コマンドに準じます。

オプションもオペランドも与えられていない場合、history コマンドはコマンド履歴の内容を全て標準出力に出力します。

オプション

-c
--clear

コマンド履歴をすべて削除します。

-d 項目
--delete=項目

指定した項目をコマンド履歴から削除します。項目の指定の仕方は fc コマンドの始点終点オペランドと同じです。

-F
--flush-file

履歴ファイルを再構築します。

-r ファイル
--read=ファイル

指定したファイルからコマンドを読み込み履歴に追加します。ファイルの内容は単なるテキストファイルとして解釈され、それぞれの行の内容が一つのコマンドとして追加されます。

-s コマンド
--set=コマンド

コマンド履歴の最後の項目を削除し、代わりに指定したコマンドを追加します。

-w ファイル
--write=ファイル

指定したファイルに現在のコマンド履歴の内容を全て書き出します。既にあるファイルの内容は消去します。履歴は単なるテキストとして一行ずつ書き出します。

オペランド

個数

表示する履歴の個数です。

終了ステータス

エラーがない限り history コマンドの終了ステータスは 0 です。

補足

History コマンドは​任意組込みコマンドです。 POSIX では history コマンドの動作は規定されていません。 このコマンドは POSIX 準拠モードでは使えません。

行編集の動作中は履歴の内容を変更することはできません。